遺族年金」カテゴリーアーカイブ

遺族年金残酷物語

 

以下の話は、フィクションですが、起こり得ることです。

A夫さんは、18歳から会社員として働き出して、B子さんと結婚もし、C彦が生まれました。

B子さんも子育てが一段落してからは、子供の教育費のためにパート勤めを始めました。

A夫さんは58歳になる現在まで、大きな病気もせず、家族みんな平和に暮らせていました。

B子:『あなた、今まで御勤めご苦労様。今回、病気になってしまったのは、40年も働いてきたんだから、神様が、ここらでちょっと休みなさいと言っているのかもよ。』

A夫:『そうはいってもなぁ。C彦も大学に入ったばかりだから、お金がかかるし。』

B子:『私のパートなんだけど、時間も増やせてもらえそうなの。社会保険にも加入できるって云うし、あなたもしばらくの間、休んで次の仕事が決まるまで、一時的に私の扶養に入るってのは、どう?』

A夫:『そうだな。失業保険でももらって、ゆっくり仕事を探すか!』

A夫さんは、会社を退職し、失業給付の手続をしました。

失業給付の受給中は、国民年金の第3号被保険者になることができないため、第1号被保険者への種別変更手続きをして、同時に保険料の免除申請もしました。

失業給付を全部もらいきってしまったのですが、新しい勤め先が見つからず、B子さんの扶養家族となり国民年金の第3号被保険者となりました。

ところが、A夫さんが、第3号被保険者になって、まもなく、亡くなってしまったのです。

このような場合、厚生労働省が示している政令案だと、遺族厚生年金は支給されないことになります。

また、仮に、同じ扶養家族であっても失業給付受給中に亡くなった場合、A夫さんは第1号被保険者であるため遺族厚生年金は支給されます。

政令案

この問題点は、一律に死亡者が第3号被保険者であった場合、遺族年金を支給しないとしている点です。

死亡時、たまたま第3号被保険者であったが故に、遺族年金が支給されない。

このようなことを政令で決めていいのかということです。

平成25年11月25日投稿「国民年金法施行令等の一部を改正する政令案に対する意見の募集について」及び平成25年11月27日投稿「遺族年金、受給資格の男女差「違憲」判決」で、問題点を指摘させていただいておりましたが、諸事情により、具体的に例示することができませんでした。

今回、朝日新聞に記事が掲載されたことにより、公にしてもよいと考え、具体的な話を書いてみました。

パブリックコメントは、14日が締め切りとなっています。

朝日新聞の記事や私のフィクションを読んでみて、厚生労働省に物申すという方は、是非、パブリックコメントにご意見をお寄せください。

■お問い合わせ先■

どい社会保険労務士事務所

〒650-0024
神戸市中央区海岸通3−1−1 KCCビル4F
TEL:(078)393-8490
特定社会保険労務士 土居 浩三
不在時は転送されますが、電話に出ることが
出来ない場合、留守番電話になります。
恐れ入りますが、
メッセージを残していただければ、
こちらからご連絡させていただきます。

こちらをクリックするとお問い合わせフォームをご利用いただけます。